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日本での根管治療が再治療が多いのはなぜか

みなさんこんにちは。戸塚駅の歯医者の西島デンタルクリニックです。
本日は根管治療(根の治療)したのにまた痛くなったり、歯肉(歯茎)が腫れたりするのはなぜか、なぜ日本では再治療が多いのか、についてお話ししたいと思います。

まず、日本での根管治療の成功率はどのくらいかというと

約60%は失敗しており、40%程度しか成功しておりません。
それに対して、海外の専門医などの成功率はどのくらいかというと、初回治療(抜髄)で約90~95%、再治療で状態によってかなり変わりますが40〜80%の成功率があります。
その後、うまくいかなかった場合は外科手術を行う事により約95%の成功率があるといわれております。

では、なぜ日本での成功率が低いのかと言いますと大きな理由としては根管治療がほとんどの場合、保険診療で行われているのが大いに考えられます。
まず根管治療の際に一番大事になるのが、いかに無菌的に治療が出来るかになります。口の中は唾液がたくさんあります。唾液の中には細菌がたくさんあります。その状態で根管治療をしようとしても唾液が治療中に歯の中(根管内)に入ると、細菌が新たに入る事になり細菌感染を起こしやすくなります。ですので歯にゴムをかけて唾液が入らないようにする、ラバーダムというのが必要になってきます。
次に、根管内は非常に細く肉眼ではほとんどが見えません。ですので、経験と勘に頼った治療になってしまいます。そこでマイクロスコープという約20倍まで拡大できる顕微鏡を使用する事により、肉眼では見えなかった根管の中の汚れている部分だったり、治療がされていなかった部分の清掃、消毒が可能なります。
加えて以前まで使われていた清掃道具は硬い、ステンレス製のもので、太くなると曲がっている根管のところは追従できないという欠点があります。
それを改善するためにはニッケルチタン製のものを使う事によって、そういった欠点を克服できるのでより成功率をあげ、歯の持ちをよくすることが可能になります。

ただし、保険診療では使える材料や時間に制限があります。諸外国では基本的に保険診療ではありませんので、それなりの費用がかかってきます。その代わり、1回での治療時間をしっかり取れ、かつ、使用できる材料に制限がないため状況に応じて最適な材料を使うことが出来ます。

上記のことが日本での根管治療での成功率が低く、治療したはずなのに痛みが出たり、歯肉が腫れたりする原因となっております。

実際、何度も根管治療をしてしまうと歯のもちは悪くなり、抜歯にいたる事もありますので、根管治療が必要になった際は何度も治療をしないようにするのがベストと思います。
しっかりと精密な根管治療を受け、歯が長持ちできるようにしましょう。

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