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子どもの歯並びが悪くなる原因とは?早期発見のチェックポイント
お子様の歯並びについて、「うちの子は大丈夫かな?」と気になっている親御様は少なくありません。実は、子どもの歯並びの問題は、早期に発見して適切に対応することで、将来的な大がかりな矯正治療を避けられる可能性があります。
本記事では、子どもの歯並びが悪くなる原因や、ご家庭で確認できるチェックポイント、予防方法まで、親御様に知っていただきたい情報を詳しく解説いたします。お子様の健やかな成長をサポートするための参考にしていただければ幸いです。
目次
- 子どもの歯並びが悪くなる主な原因
- 先天的な要因と後天的な要因の違い
- 歯並びの悪化がもたらす影響
- ご家庭でできる早期発見のチェックポイント
- 歯並びを悪化させないための予防法
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
1.子どもの歯並びが悪くなる主な原因

子どもの歯並びが悪くなる原因は、大きく分けて「先天的な要因」と「後天的な要因」の2つがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
2.先天的な要因と後天的な要因の違い

先天的な要因(生まれつきの要素)
遺伝的要素 顎の大きさや形、歯の大きさなどは、遺伝的な影響を受けることが知られています。例えば、両親のどちらかが受け口や出っ歯の傾向がある場合、お子様にもその特徴が現れる可能性があります。ただし、遺伝だけがすべてではなく、後天的な要因も大きく関わってきます。
顎の大きさと歯の大きさのアンバランス 顎が小さいのに歯が大きい、あるいはその逆の場合、歯が並ぶスペースが不足したり、逆に隙間ができたりします。これは、まるで小さな駐車場に大きな車を停めようとするようなもので、どうしても無理が生じてしまいます。
後天的な要因(生活習慣や環境による要素)
指しゃぶりや爪噛み 3歳を過ぎても指しゃぶりが続いていると、前歯が前に押し出されたり、上下の前歯の間に隙間ができたりすることがあります。指を吸う力は意外と強く、継続的に同じ場所に力がかかることで、徐々に歯並びに影響を与えてしまいます。
舌の癖(舌癖) 飲み込むときに舌を前に出す癖や、舌で歯を押す癖があると、歯が動いてしまいます。舌は筋肉の塊で、継続的な力が加わることで、少しずつ歯の位置が変わっていくのです。
口呼吸 鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、口が常に開いた状態になり、舌の位置が下がります。通常、舌は上顎に軽く触れているのが正しい位置ですが、口呼吸をしていると舌が下がったままになり、上顎の成長が不十分になることがあります。これは、アレルギー性鼻炎や扁桃腺の肥大などが原因となることもあります。
頬杖や横向き寝 いつも同じ側で頬杖をついたり、同じ向きで横向きに寝たりすると、顎に一方向からの力が継続的にかかり、顔の左右のバランスが崩れることがあります。
虫歯による乳歯の早期喪失 乳歯は、永久歯が正しい位置に生えてくるための「道しるべ」の役割を果たしています。虫歯で乳歯を早期に失うと、隣の歯が倒れ込んできて、永久歯が生えるスペースがなくなってしまうことがあります。
柔らかいものばかり食べる食習慣 現代の食事は柔らかいものが多く、しっかり噛む必要がありません。しかし、よく噛むことは顎の成長を促す重要な刺激となります。顎が十分に成長しないと、歯が並ぶスペースが不足してしまうのです。
3.歯並びの悪化がもたらす影響

歯並びの問題は、見た目だけの問題ではありません。お子様の健康や成長にさまざまな影響を与える可能性があります。
口腔内の健康への影響
虫歯や歯周病のリスク増加 歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができてしまい、磨き残しが多くなります。その結果、虫歯や将来的な歯周病のリスクが高まります。
噛み合わせの問題 正しく噛めないことで、食べ物を十分に咀嚼できず、消化に負担がかかることがあります。また、特定の歯だけに強い力がかかり続けると、その歯が傷んでしまうこともあります。
全身の健康への影響
顎関節への負担 噛み合わせが悪いと、顎の関節に不自然な力がかかり、顎関節症の原因となることがあります。顎が痛い、口が大きく開けられないといった症状が出ることもあります。
姿勢への影響 噛み合わせのバランスが崩れると、頭の位置がずれ、それを補正しようと体全体の姿勢が悪くなることがあります。頭痛や肩こりの原因になることもあるのです。
心理的な影響
自信の喪失 歯並びを気にして、笑顔を見せることをためらったり、人前で話すことに消極的になったりすることがあります。特に思春期になると、見た目を気にする年頃になるため、心理的な影響は大きくなります。
4.ご家庭でできる早期発見のチェックポイント

歯並びの問題は、早期に発見して対応することが重要です。ここでは、親御様がご家庭で確認できるチェックポイントをご紹介します。
見た目でわかるチェックポイント
前歯の状態
- 上の前歯が下の前歯より極端に前に出ている(出っ歯)
- 下の前歯が上の前歯より前に出ている(受け口)
- 前歯の間に大きな隙間がある、または重なり合っている
- 上下の前歯が噛み合わず、隙間がある(開咬)
横から見た顔のバランス
- 横顔を見たとき、顎が極端に出ている、または引っ込んでいる
- 口元が前に突き出ている
正面から見た顔のバランス
- 顔の左右が明らかに非対称
- 口を閉じたときに顎がずれている
生活習慣からわかるチェックポイント
呼吸の様子
- いつも口を開けている
- 寝ているときに口呼吸をしている
- いびきをかく
食事の様子
- 食べるのが極端に遅い、または早い
- いつも同じ側だけで噛んでいる
- 食べこぼしが多い
癖の有無
- 指しゃぶりが3歳を過ぎても続いている
- 爪を噛む癖がある
- 頬杖をつく癖がある
- 舌を前に出す癖がある
歯の生え方のチェックポイント
乳歯の時期(3~6歳頃)
- 乳歯の間に全く隙間がない(永久歯が生えるスペースが不足している可能性)
- 乳歯の段階で歯が重なっている
永久歯への生え変わり期(6~12歳頃)
- 乳歯がまだ残っているのに、永久歯が別の場所から生えてきた
- 永久歯が斜めや横向きに生えてきた
- 永久歯が生えてくる順番が左右で大きく異なる
これらのチェックポイントに一つでも当てはまる場合は、一度歯科医院でご相談されることをおすすめいたします。早期に専門家の診断を受けることで、適切な対応時期を逃さずに済みます。
5.歯並びを悪化させないための予防法

歯並びの問題は、日常生活の中での予防的な取り組みで、ある程度防ぐことができます。
悪い癖をやめるサポート
指しゃぶり対策 3歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、無理にやめさせようとせず、お子様の気持ちに寄り添いながら、徐々に減らしていく工夫が大切です。指にばんそうこうを巻いたり、手を使う遊びに誘導したりする方法があります。
頬杖対策 勉強中や食事中に頬杖をつかないよう、優しく声をかけてあげましょう。机の高さが合っていない場合は、調整することも効果的です。
正しい呼吸法の習慣づけ
口呼吸の癖がある場合は、鼻呼吸を意識させることが大切です。ただし、アレルギー性鼻炎や扁桃腺の肥大などが原因で鼻呼吸が難しい場合は、まず耳鼻咽喉科での治療が必要になることもあります。
日中、お子様に「鼻で呼吸してね」と優しく声をかけたり、一緒に鼻呼吸を意識する時間を作ったりすることで、徐々に改善していくことがあります。
食生活の工夫
よく噛む食事を取り入れる 現代の食事は柔らかいものが多いため、意識的に噛みごたえのある食材を取り入れることが推奨されます。根菜類、繊維質の多い野菜、硬めのパンなどを食事に加えてみましょう。
一口30回噛むことを目標に、家族みんなで「よく噛む習慣」を身につけることが理想的です。
両側でバランスよく噛む いつも同じ側だけで噛む癖があると、顎の成長に左右差が出ることがあります。食事中に「反対側でも噛んでみようね」と声をかけてあげましょう。
定期的な歯科検診
3~4ヶ月に一度の定期検診を受けることで、歯並びの問題を早期に発見できます。また、虫歯予防により乳歯を健康に保つことも、正しい永久歯の生え変わりにつながります。
歯科医師は、お子様の成長段階に応じて、適切な矯正治療の開始時期をアドバイスできます。「まだ早い」「もう遅い」ということはなく、それぞれの時期に適した対応方法があります。
6.よくある質問(Q&A)

Q1:何歳頃から歯並びのチェックを始めればよいですか?
乳歯が生え揃う3歳頃から、歯並びや噛み合わせの状態を意識して観察することが推奨されます。ただし、受け口など明らかな問題がある場合は、それより早い段階でもご相談いただくことをおすすめします。受け口は3歳頃から治療を開始できるケースもあります。
Q2:乳歯の歯並びが悪くても、永久歯で改善されることはありますか?
残念ながら、乳歯の段階で歯並びに問題がある場合、永久歯になって自然に改善されることは少ないとされています。むしろ、永久歯は乳歯より大きいため、スペース不足がより顕著になることが多いです。早めに専門家に相談することが大切です。
Q3:矯正治療を始めるベストなタイミングはいつですか?
お子様の歯並びの状態や顎の成長段階によって、最適な治療開始時期は異なります。一般的には、前歯が永久歯に生え変わる6~7歳頃に一度専門家の診断を受けることが推奨されます。この時期であれば、顎の成長を利用した治療が可能な場合もあります。
Q4:子どもの矯正治療は痛いですか?
矯正治療の方法や個人差によりますが、多くの場合、最初の数日間は違和感や軽い痛みを感じることがあります。ただし、お子様向けの矯正装置は、痛みを最小限に抑えるよう設計されており、数日で慣れることがほとんどです。痛みが強い場合は、調整することも可能ですので、遠慮なくご相談ください。
Q5:指しゃぶりは何歳までにやめさせるべきですか?
3歳頃までの指しゃぶりは、発達過程における自然な行動とされています。しかし、4歳を過ぎても続いている場合は、歯並びへの影響が心配されます。無理にやめさせようとするとストレスになることもありますので、お子様の様子を見ながら、徐々に減らしていく工夫が大切です。
7.まとめ
子どもの歯並びが悪くなる原因は、遺伝的な要因だけでなく、指しゃぶりや口呼吸などの生活習慣、食習慣など、さまざまな後天的要因が関わっています。これらの多くは、早期に気づいて対応することで、改善や予防が可能です。
親御様がご家庭でできることは、日々のお子様の様子をよく観察し、気になる点があれば早めに歯科医院にご相談いただくことです。「様子を見ましょう」と思っている間に、問題が大きくなってしまうこともあります。
当院では、お子様の成長段階に応じた適切なアドバイスと治療をご提供しております。歯並びに関するご心配やご質問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お子様の健やかな成長と、素敵な笑顔をサポートさせていただきます。
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